温泉湖を中心に、小さなヘーヴィーズの町はあり、宿泊した宿は町のセントル
を見下ろす高台にある。
朝、目覚めて窓から町を見渡すと、まだ夜が明けきれていないヘーヴィーズの町は
全体が霧に覆われていて、幻想的な夜明けが訪れようとしていた。
ネロと一緒に散歩に出かけると、かなり寒いがとても空気が良く気持ちいい。
宿で自転車をレンタルし、バラトン湖まで行くことに。
ヘーヴィーズからバラトン湖までは約7.5km、往復すればサイクリングには丁度いい。
幸い借りた自転車のうち1つにカゴがついていた。
借りたばかりの慣れない自転車でセントルまでネロを乗せて急な坂道を下る。
車道を走らなければいけないが、どこまで車道で行っていいのかルールがよく分からない。
事前に日本で自転車の大先輩N葉氏にいろいろ聞いてくれば良かった。
心配したがセントルからはバラトン湖まで自転車専用レーンが続いていて、
とても走り易かった。森の中を通りぬける、本当に気持ちがいい道だ。
途中、自転車も車も通るのが困難な感じの、レイオ道を発見、もちろん自転車レーンを外れて、そちらへ行ってみる。
木が生い茂るボコボコの山道だ、自転車がマウンテンバイクで本当に良かった。
しかも意外と長い道でなかなか終わらない。
そろそろ不安になって来た頃、やっと自転車レーンへ戻ることができた。
今度はネロと競争だ。
ネロぶっちぎりの勝利、さすがは犬、結構速い。
アップダウンを繰り返しながらバラトン湖へやっと着いた。
中央ヨーロッパ最大の湖バラトン湖、そこは大きすぎてもう海だった。
船着き場にある、バラトン湖が見渡せるカフェでランチ、眺めが本当にいい。
さあ、ヘーヴィーズへ帰って温泉だ。
一旦宿に戻り温泉湖へやって来た、ネロには宿で留守番してもらった。
こちらが温泉湖の入り口、結構賑わっている。
水着へ着替えて、うきわをレンタルしていざ温泉湖へ。
わー!寒い!外は極寒、温泉湖の中はぬるめの湯だ。
これは動いていないと冷えてしまう。一生懸命パドリングをして温泉湖を一周する。
温泉湖の真ん中に建物があり、その中には温かい室内の温泉と休憩所やカフェなどがある。
室内の温泉と外の温泉湖は建物の下でつながっているので、外の温泉湖は建物に近い程温かい。
建物から遠くまで泳いでいくと、結構冷たい上に、スイレンと接触してしまう。
スイレンは上から見るととても美しい花だけれど、水中で出会うスイレンは大きくて根が沢山
あってからみ取られそうで結構怖い存在だ。
でも植物と一緒に温泉に入っているなんて面白い。
温泉湖は足が全く届かないほど深く、思いっきり潜ってみても足は届かなかった。
ギャーギャー言いながら無事、温泉湖を一周し、室内の温泉に浸かって体を温めきったころに、閉館の時間がきた。
温泉湖の向いの小奇麗なレストランで食事にする。
ここにも夢のトリプルセットがあった。牛・豚・鳥のソテーを注文する。
一緒に頼んだクリームスープはエビとホタテのだしが効いていて、美味しい。
海の素材を使ってあるスープを食すのは久しぶり、海が近付いてきたようだ。
宿に戻り、真っ暗な中、ネロと夜の散歩に出かける。誰も居ないかと思ったら、
暗がりには、やはり犬と散歩している人たちが2~3組いた。
暗いのでお互い距離をとってあまり近付かない。
長いパドリングと久しぶりのサイクリングで腕と腿がもう痛くなっている事に気づく。
今日はよく眠れそうだ。
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